オリジナルデザイン刺繍、ワッペンが出来るまで
最新ベクタードローイングシステム装備の刺繍デザインソフト「WILCOM ES9」
刺繍するデザインをパソコンの刺繍デザインソフトに取込みます。
モニタいっぱいに拡大して編集しますのでイラストレーターのai形式のデーターを推奨します。
ご用意出来ない場合は手書きのイラスト、ステッカー、印刷物、又は実物のワッペンでも大丈夫です。
高さ約8cmのワッペン作成を例にご説明します。
1本の針と糸で縫い上げていく「刺繍データ」を作成していくのでここまで拡大して編集します。
人によっては「型」「版」「パンチング」と言います。
糸の振り方、密度、太さ等、今までの経験を生かしながら「刺繍データ」を作成していきます。
全体のサイズや刺繍する生地によって、微妙に調整しながら1針1針慎重にポイントを打ちます。
この作業を細かく行うことによって仕上りの良さに影響が出ます。
凝ったデザインですとモニタを凝視するので目が疲れます^^
所要時間2時間。5色使い。約11000針のデータが完成しました。
データをコンピューターミシンに転送して試縫いをします。
仕上りをチェックして、本縫いを開始します。

ワッペン専用生地ポリエステルエンブロン「ブラックベース」
で刺繍ワッペンを作成します。

文字やフチ部分はフリ縫い。
顔等の面積の多い部分はタタミ縫いで仕上ていきます。

文字や絵柄の細かい部分の糸は75d/2という細めの糸、
それ以外の部分の糸は120d/2という通常の太さの糸を使用。
糸の太さを使い分けることによって、細かい部分も刺繍で再現できます。

刺繍が完成しました。
刺繍枠から外し、ワッペンへの仕上げ工程へとすすみます。

裏面をのり付きアイロンシートを貼り、
フチをはんだごてのような、熱ペンでヒートカットして
刺繍ワッペンの完成です。